PATTERN BAT の製作~生地完成まで
友人よりDIRECT CONNECTION(ダイレクト コネクション)のPATTERN BAT(パターン バット)の図面をいただきました。
もう10年以上前ですが、この飛行機面白そうだねと話題になったラジコン版コンバット機です。
その時にはキットの入手は困難で、すっかり忘れていたのですが・・・
友人の友人がPATTERN BATを制作したことがあり、図面を保管していたそうです。
そんな流れでPATTERN BATの図面を入手。
でも、それほど作りたいとは思ってなく、ほかに作りたい機種が山ほどある現状に、はたして作る時が来るのか?と思っていました。
しかし、RAZY BEEが完成して空き時間ができ、リブだけでも作っておこうと始めたら、ほとんど主翼だけの飛行機だからあっという間に生地完成。
手持ちのバルサでササッとできました。
まずは必要なパーツを作成しますが、図面より型紙を作成して、それを基に材料を切り出します。
リブは3ミリべニアに必要な枚数のバルサを挟みボルトで固定して一気に作成。
中学の頃のUコン飛行機から自作が多かったので、リブの製作はお手の物です。
図面ではスパーは6.4ミリ角のスプルースですが、入手の関係から5ミリ角のヒノキに変更。
出来上がってみると強度も十分ですが、墜落した時を考えてオリジナルが強い材料を使っているのかもしれません。
リブの枚数も少ないのでササッと組み立てられ、プランクも瞬間で一気に作り上げます。
ここで若干のねじれが生じましたが、翼端側のスパーにウエブを接着して修正。
この機体はスパー間のウエブがないのですが、おかげで簡単に修正ができました。
エンジンマウントは10ミリの朴材より切り出しました。
ブロック材と合わせて主翼に接着して一体化。
前後しますが、プランクはその後に行います。
エンジン側に指定はありませんでしたが、補強を兼ねて短めのブロックを追加で接着しました。
燃料タンクやサーボ、受信機とバッテリーは主翼内に搭載します。
そのためのハッチは1.6ミリべニアですが、私は手持ちの0.6ミリ航空べニアに裏打ち補強して作りました。
サーボホーンだけハッチから飛び出すように、サーボの高さを慎重に決める必要があります。
被覆の前にサーボベットは取り付けておきました。
図面ではラダーが稼働エンコンなしになっていますが、私はエンコンサーボを搭載して、ラダーは固定です。
胴体と尾翼はイモ付けのようですが、私は竹ひごで補強を入れておきました。
翼端を接着して、全体を整形したら生地完成です。
片手間で簡単に組みあがりました。
Lazy Bee リンケージ
Lazy Bee の組み立てが完了したので、あとはリンケージを残すのみとなりました。
まず動力ですが、トリニティのモーターをヤフオクで購入。
スペーサーを介してモーターを取り付けます。
一見簡単なようですが、胴体内側の3ミリネジを通すのがかなり難しくて、予想外に時間がかかりました。
これは機体完成後に動力を決めたからで、初めから動力を決めていたら簡単にできたでしょう。
ノーズには冷却用の穴をかけて、アンプとバッテリーを冷却します。
空気の抜け穴は胴体下部の尾翼前に穴をかけておきました。
モーターのコントロールは手持ちの30Aアンプを搭載。
バッテリーは3セル1300㎃のリポ、プロペラはAPCの9×4.5Eプロップです。
サーボはエレベーターとラダーに使用します。
コロナのミニサーボを主翼開口部の後ろ側に並べて搭載。
リンケージロッドは長めのロッドアジャスターのダイレクトリンケージで、途中にバルサ棒などは使っていません。
飛行中にたわむでしょうが、低速ですから問題ないでしょう。
Lazy Bee の特徴の一つに、大きなタイヤがあります。
デザイン的にこれがないとLazy Bee とはいえません。
手持ちのタイヤの中に90ミリのゴムタイヤがありましたので、それをジュラコンのスペーサーを介して取り付けます。
さらにパンツのゴムでクッションを持たせます。
90ミリタイヤはかなりの重さですが、これがないとテールヘビーになってしまいます。バランス的にもちょうどよく、重心位置は設計図通りにできました。
全備重量は935gと機体サイズからしたらかなりの軽量に仕上がりました。
Lazy Bee フィルム貼り
Lazy Beeが生地完成したので、次はフィルム貼りです。
使用したフィルムはトップフライトのスーパーモノコートです。
現在は一部の模型店の店頭で見かけるだけで入手しにくくなっています。
現在入手できるフィルムはオラカバかOK模型のイージーカバですが、私は長年スーパーモノコートを愛用していて、入手はアメリカのタワーホビーから購入しています。
タワーホビーでは一般的な6フィート巻以外に長尺の製品もあるので、白などのベースカラーは長尺物を購入するとお得です。
手持ちのモノコートも寂しくなってきたので、そろそろまた注文しなければ。
さて、フィルム貼りは主翼からはじめました。
主翼下面は左右2分割でベースの白を貼ります。
ひ弱な骨組みへのフィルム貼りなので、ねじれないように注意が必要です。
プランク面も少ないので普段とは勝手が違いますが、丁寧に行えば問題ありません。
下面のフィルム貼りができたら上面のフィルム貼りです。
独特な主翼形状で一度にフィルム貼りをするのは困難で、マニュアルでも5分割でフィルムを貼るように指示されています。
Youtubeの動画では1度でフィルムを貼った機体もありますが、フィルム貼りが苦手な私は素直に5分割で貼りました。
フィルムは現物合わせでカットしましたが、設計図にはフィルムのカット用テンプレートもありました。
ベースの白を貼った後に気が付いたので、次に作る機会があれば利用しましょう。
ベースの白を貼ったら、設計図通りのカラーリングでカラーリングします。
赤のフィルムをテンプレートにあわせてカットして、中央部から貼っていきます。
白のフィルムに重なる部分が多いので空気が入りやすいのですが、気にしないで作業を続けます。
フィルムをテンプレート通りにカットするのは面倒ですが、あとの張り合わせは簡単です。
とはいえ、綺麗に貼るにはかなりの技量が必要です。
残念ながら私にはそんな技量はありません。
次は胴体です。
真四角の胴体ですから、フィルム貼りは簡単です。
とはいえ3×3の棒材に貼るので、普段とは勝手が違います。
フィルムはテンプレートにあわせてカットして貼ったので、無駄なく使えました。
全体に白を貼ったあと、テンプレート通りにカットした赤を重ねて貼ります。
ここで大きなミスを・・・
白がたるんだまま赤を重ねたので、しわができてしまいました。
ま、気にしませんけどね。
後は再度の窓の部分を水色のフィルムで貼れば胴体のフィルム貼りは完成です。
最後に尾翼のフィルム貼りです。
3ミリの水平安定板と、3ミリ厚の材料で組み立てた、ふにゃふにゃのエレベーター。
そしてフライングラダー。
フィルム貼りで簡単に歪むので注意が必要ですが、しっかりと歪みました。
できるだけひねって修正しましたが、よく見ると・・・あぁ
尾翼も白に赤のデザインです。
最後に尾翼を胴体に接着してフイルム貼りが完了です。
Lazy Bee の組み立て~生地完成まで
Clancy Aviationの【Lazy Bee】を作成しました。
メーカーのClancy Aviationはすでに廃業しているようで、ネットで検索しても見つかりません。
Lazy Beeのキットはたまにヤフオクで出品されますが、かなりいい価格で取引されていて、落札することができませんでした。
Lazy BeeはYoutubeで多くの人が動画をアップしていますが、コミカルなスタイルとは裏腹に運動性もよさそうですし、落ち着いたフライトで癒されること間違いありません。
どうしても欲しくていた時、海外オークションのE-bayで図面を見つけました。
Lazy Beeの図面はいくつかあり、サイズも違うようです。
とりあえず48インチスパンの標準的な機体の図面を落札。
送料を含めると4400円ほどかかりましたが、原寸のカラー図やパーツ図も付属しています。
まずは厚紙にパーツ図を張り付けて型紙を作ります。
型紙ができたらシートバルサにボールペンで書き写して、ひたすら切り出します。
とはいえ、切り出すパーツは多くはありません。
面倒なのは、主翼翼端と尾翼周りの政策です。
まずは冶具を作って、1.5ミリバルサを3~4枚重ねて巻き付けます。
乾燥したらサイズに合わせて切り出せば、軽くて丈夫な翼端と尾翼が完成します。
掻くのは簡単ですが、これは結構面倒くさい作業です。
翼端の製作がネックで、キットの製作を断念した人も多いでしょう。
パーツができたら、まずは主翼の製作から。
メインスパーは3×3のヒノキで、サブとして 3×3のバルサを使って組み立てていきます。
リブの数も少なくてフラットボトムの翼形ですから、定番の上でササッっと組み立ててますが、ヒノキは瞬間との相性がよくないので、硬貨促進剤の併用が必要です。
翼端部は別に制作して、上反角に注意しながら中央部を接着。
全てのパーツを接着したら、チャッチャトサンディングすれば主翼が生地完成です。
完成した主翼が超軽量ですから、サンディングで壊さないように注意しましょう。
主翼ができたら胴体を作りましょう。
どちらが先でも、一緒に作ってもOKです。
胴体も3×3のヒノキと3×3のバルサを組んでいくスタイルです。
ところどころ1.5ミリのバルサパーツを接着しながら、左右の側板を組み上げます。
側板が完成したら、胴枠代わりの3×3のヒノキと3×3のバルサで胴体を組み上げます。
普通のラジコン飛行機のような胴枠がないので、初めての方には難しい作業かもしれませんが、私はピーナッツスケール機などフリーフライトのミニスケール機を作った経験があったので、比較的簡単に組み上げることができました。
なにせ以前は、1×1バルサで胴体を組み上げたこともあるので、3×3なら楽勝です。
胴体の骨組みが組みあがったら、ノーズ部分を接着して整形です。
この機体で唯一の胴枠がある部分ですが、15クラスのエンジンを搭載するなら、使用するマウントにあわせてサイズを作り直す必要があります。
Lazy Beeはエンジンサイズが049~15となっていますが、機体サイズは15でも大きすぎるサイズです。
私は電動仕様なので、キットの防火壁の大きさにぴったりのモーターを搭載しました。
電動仕様なので、ノーズに冷却用の穴をあけておきます。
テールには空気の排出口が必要なので忘れずに。
一番面倒なのがキャノピー周辺です。
主翼固定用のダウエルと、窓枠を現物合わせで接着していきます。
フロントキャノピーはマイラーフィルムとなっていますが、私は0.5ミリの塩ビ板で作りました。(現物合わせなので大変でした)
主翼はゴム止めでもいいのですが、私は5ミリのプラねじで固定しています。
最後に尾翼の製作です。
3ミリしかないのでフィルム貼りは要注意。
簡単に歪んでしまいます。
垂直尾翼はフライングラダー形式で、立体的に組み上げます。
テールスキッドはラダーに埋め込みます。
これでLazy Beeが生地完成しました。